2023年春先、秋田県大仙市中仙地域を訪れた際、「道の駅なかせん」に立ち寄りました。
そこで出会ったのが、地元の自然の恵みを生かした二つの逸品、杜仲茶(とちゅうちゃ)と杜仲豚カレーです。
どちらも体にやさしい味わいで、日々の食卓にも取り入れやすいと感じました。
この記事では、現地で実際に購入・試飲・試食した体験をもとに、それぞれの魅力をお伝えします。
杜仲茶とは? 健康茶としての魅力

杜仲茶は、中国原産の落葉高木「杜仲」の葉を使った健康茶です。
かつてテレビ番組で「胆汁酸を増やす」と紹介されていたのを思い出し、懐かしくなって手に取りました。
杜仲茶は、大仙市中仙の豊岡地区を中心に昭和61年(1986)から栽培されている特産品で、ノンカフェイン・無農薬が特徴です(出典:秋田さきがけコミュニティーマガジン『郷』Vol.136)。
杜仲とはこんな植物です。
- 中国原産の落葉高木
- 樹皮は漢方薬に、葉は健康茶に使われる(ノンカフェイン)
- 害虫がつかず、無農薬栽培が可能
害虫がつかないという特性のおかげで、農薬を使わずに育てられるのは本当にありがたいですね。
飲む人にも安心ですし、農家にとっても手間が減って一石二鳥です。
余談ですが、杜仲茶が栽培されている大仙市豊岡は蛍が見れることでも有名です。
自然が豊かで美しい地域なんだなあと、想像がふくらみますね^^
………もしかして、蛍の生態系を守るために、無農薬栽培が可能な杜仲茶が選ばれた、なんて背景があるのかもしれません(あくまで想像ですが)。
この自然豊かな豊岡地区の雰囲気は、ストリートビューでも少し感じることができます↓
香ばしく優しい口当たり
今回購入した杜仲茶は、2gのティーパックが35袋入り。
やかんで煮出すだけでなく、ポットにパックとお湯を入れるだけでも簡単に淹れられます。
この日は気温が高かったため、冷やして飲んでみました。

香ばしさのなかにほのかな甘みがあり、苦味も少なくとても飲みやすい印象でした。食事との相性も良好です。
また、印象に残ったのがパッケージ裏の飲み方提案。
「洋酒・焼酎割りも格別です」と書かれていて、思わず微笑んでしまいました。酒処・秋田らしい表現ですね。

杜仲茶から生まれた名物
杜仲茶は大仙市中仙地域の特産品ですが、実はこの地域では、杜仲の葉を活用した「杜仲豚」というもう一つの特産品も生まれています(参考:秋田さきがけコミュニティーマガジン『郷』Vol.136)。
杜仲豚は、杜仲の葉を混ぜた飼料で育てられた豚で、健康面や味の点でも注目されています。
その特長は以下の通りです。
- コレステロール値が低い:一般的な豚肉と比べてヘルシー
- うまみ成分のアミノ酸が豊富:味に深みがある
- 肉質が柔らかく、くせやにおいが少ない:誰にでも食べやすい
- ほんのり甘みがある:とくにシンプルな調理法で際立つ味わい
もともとは、杜仲茶ブームの後、お茶以外での杜仲の活用方法が課題となっていた中で開発されたそうです。
まさに“ピンチはチャンス”ですね^^
道の駅なかせんでは、この杜仲豚を使用したレトルトカレーも販売されていました。
私は同じ売り場で購入した中仙産「極楽野米」(あきたこまち)と一緒にいただきました。


カレーはしっかりとスパイスが効いており、豚肉もほろほろと柔らかく、食べごたえがありました。
杜仲豚本来のクセのなさや甘みは、しゃぶしゃぶやとんかつのようなシンプルな料理でこそ引き立つかもしれませんが、レトルトカレーとしての完成度も高く、十分に満足感がありました。
次回大仙市を訪れる機会があれば、スーパーの精肉コーナーで杜仲豚を探してみたいと思います^^
※杜仲茶と杜仲豚カレーは通販サイトでも販売されているようです(アフィリエイトではありません)
- 購入品 :杜仲茶(2g×35袋)
- 税込価格:1,080円
- 販売者 :物産中仙株式会社(秋田県大仙市)
- 購入場所:道の駅なかせん こめこめプラザ(秋田県大仙市長野字高畑95-1)
※上記は2023年4月時点の情報です。