【青森と国スポ】第80回国民スポーツ大会招致の歩み

先日のブログで触れた、青森県で国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会（以下「国スポ」）が開催されるというニュースについて。

青森県が国スポを開催するのは、国民体育大会時代も含めて二度目です。

前回の大会は今から約半世紀前、昭和52年（1977年）に「あすなろ国体」として開催されました。

今回のブログでは、第80回国スポ招致に至るまでの流れについて調べてみました。

青の煌めきあおもり国スポ・障スポ

招致の歴史について触れる前に、まずは来年令和8年（2026年）に青森県で開催される国スポの概要について触れておきましょう。

この国スポの正式名称は、「第80回国民スポーツ大会・第25回全国障害者スポーツ大会『青の煌めきあおもり国スポ・障スポ』」。

スローガンは「翔けろ未来へ、縄文の風に乗って」。三内丸山遺跡をはじめとする青森の縄文文化の歴史を感じさせます。

「縄文」というテーマがスローガンに掲げられていることもあり、大会のメダルの円周部分には縄文土器の文様が施されていて、素敵なんですよ↓

リンゴモチーフ　国スポメダルデザイン決定
https://t.co/YghdXx4QUi #東奥日報
— 東奥日報（青森） (@toonippo) February 19, 2025

この大会の日程は以下の通りです。

先日のブログでも書きましたが、天皇皇后両陛下の行幸啓はおそらく本大会に予定されていると思います。

この国スポについて調べてみたところ、招致活動を開始したのは平成27年（2015年）、今からちょうど10年前のことです。

招致活動開始から正式に青森県開催が決定するまでの流れを、報道ベースでまとめると以下の通りです（参考：産経ニュース）。

和暦	西暦	出来事
平成27	2015	・青森県が平成37年（2025年）の第80回国民体育大会招致を目指し、　冬季国体を含む「完全国体」の要請を行う
平成28	2016	・第80回国民体育大会の青森開催が内々定
令和2	2020	・令和8年（2026）の青森開催が内定　（コロナ禍により一年後ろ倒し）
令和5	2023	・法改正により「国民体育大会」が「国民スポーツ大会」に改称・令和8年（2026）国民スポーツ大会の青森開催が正式決定

招致活動が始動したのは、前任の三村知事の時代のこと。

その当時はまだ名称は国民体育大会で、開催予定は平成37年（2025年）でした。

平成37年…このときは、令和の改元が想定されていないですもんね。

私が青森に住んでいた頃に長く知事を務めていたのが三村知事だったのですが、その時代に国体招致に力を入れていたことを初めて知りました。

バトンタッチした宮下知事の下での大会成功を祈ります。

青森県が国スポ招致活動を開始したのは平成27年（2015年）。

青森開催が正式に決定したのは令和5年（2023年）。

招致活動を本格的に始めて正式決定に至るまで、8年の歳月が流れています（構想を含めると、10年以上になるかもしれませんね）。

招致活動を開始した翌年には開催の内々定、5年後には内定を受けていたとはいえ、正式決定ではありませんでしたので、関連事業への予算計上には慎重さが求められたと思います。

また、途中でコロナ禍により青森県開催は1年後ろ倒しになったこともあり、現場は大変だったはずです。

余談ですが、今回調べものをして初めて知ったんですが、国民スポーツ大会は「スポーツ基本法」という法律の裏付けがある大会なんです（国体から国スポへの改称はこの法律の改正をもって実施）。

国スポには、国民のスポーツ振興を支援しようという国の狙いがあるんですね。

こうした法的背景があることや招致活動に要した年数を知ると、国スポが非常に大きな行事であるかが理解できました（皇族方が大会にご臨席されることにも納得です）。

ところで、国スポ開催時期は青森県内のホテルの予約が取りにくくなるかもしれませんね。

その時期の帰省はちょっと控えて、自宅で国スポをウォッチしようと思います。

「３７年国体『招致望ましい』　青森県検討懇、冬季も含め要請」（2015/8/27）（https://www.sankei.com/article/20150827-3UF3ZGC2SRI7NLI3JUZNKVB2RY/）
「３７年国体に青森内々定　知事『活力創出につながる』」（https://www.sankei.com/article/20160114-FHNQQYFGFBJDZDA3PIRR2463NU/）
「２３年鹿児島国体を正式決定　日本スポ協の臨時理事会」（https://www.sankei.com/article/20201008-MUQLW6GDE5OH5N7DGTZKTQJOWM/）
「国民スポーツ大会、２６年青森正式決定」（https://www.sankei.com/article/20230720-LZ6ORFIKIFM43E4KZWNL67JET4/）

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