最近、いわて生協の宅配で岩手のお菓子を取り寄せるのが楽しみになっています。
今回届いたのは「箱根ラスク」という商品。
観光地・箱根の名前を冠したラスクですが、よく見ると製造地は『岩手県』。少し気になって調べてみました。
調べてみると、その製造地は岩手県釜石市。
「鉄と魚とラグビーのまち」として知られる三陸海岸に面する市です。
箱根の名物の製造地は釜石
今回購入したのは、「箱根ラスク ヘーゼルカフェラスク」。
ヘーゼルナッツのペーストを使った香ばしいラスクで、販売元は「グランリヴィエール箱根」という箱根のお菓子屋さんです。
ところが、いわて生協のカタログには「製造:岩手」と表記。
観光地の名物が他県で作られているケースは少なくありませんが、今回の商品の製造地が岩手のどこなのか気になり、調べてみました。
パッケージ記載の製造所固有記号から調べたところ、製造会社は株式会社グランバーの釜石工場。
株式会社グランバーは、東京土産で有名な「東京ラスク」も手がけている会社です。
私もかつて、東京駅で時間をかけて選んだことがあるほど東京ラスクが好きだったので、釜石に工場があることにびっくり。
さらに、東京ラスクの詰め合わせは釜石市のふるさと納税返礼品にもなっているようです(2023年9月時点)。
地元で製造されている商品が、地域の魅力として全国に届けられているんですね。
「鉄と魚とラグビーのまち」釜石
釜石市は三陸沿岸に位置し、古くから製鉄と漁業で栄えてきた街です。
加えて、もう一つの顔がラグビーのまちということ。
かつての新日鐵釜石ラグビー部は、日本選手権で7連覇を果たすなど圧倒的な強さを誇り、今は「釜石シーウェイブスRFC」というチームが地元で活動を続けています。
ラグビーファンの父に話を聞いたところ、当時は松尾雄治選手という「天才司令塔」が活躍していたとのこと。
2019年のラグビーW杯で釜石鵜住居復興スタジアムが試合会場になったことも記憶に新しく、地域のスポーツ文化の厚みを感じますね。
コーヒーにぴったりな香ばしさ
さて、その「箱根ラスク ヘーゼルカフェラスク」なんですが、さすが観光地のお土産。パッケージがとてもかわいらしい。

表面にヘーゼルナッツのペーストがたっぷり塗られ、見た目はフロランタンのようです。

ナッツの香ばしさとコーヒーの風味が相まって、しっかりとした香りと味わい。
コーヒーとの愛称も抜群です^^
甘さも上品で、おやつの時間にちょうどよいお菓子でした。
箱根ラスクを通じて、思いがけず釜石市の産業の一端を知ることができました。
観光地のお菓子が別の場所で作られている…そのこと自体は珍しくありませんが、実際に作られている地域に目を向けると、ちょっとした気づきがあります。
製鉄の歴史、ラグビーの熱気、そして今も息づく地元工場のものづくり。
釜石という町のことを、少しだけ身近に感じることができたひとときでした。
- 購入品 :箱根ラスク ヘーゼルカフェラスク
- 販売者 :株式会社グランリヴィエール箱根
- 製造者 :株式会社グランバー 釜石工場(岩手県釜石市)
- 税込価格:600円
- 購入手段:いわて生協の宅配
※上記は2023年8月時点の情報です。