本日2月11日は国民の祝日の一つ、「建国記念の日」。
初代天皇の神武天皇が奈良の橿原の地で即位した日であり、戦前、この日は「紀元節」と呼ばれた祝祭日でした。
このおめでたい日をお祝いしようと、本日は岩手県北上市の諏訪神社に参拝してきました。
建国の地、橿原神宮の紀元祭
この紀元節が「建国記念の日」に名が変わったのは、昭和41年。
「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨の下、国民の祝日に制定されました。
国民の祝日、という割に、私は学校でも家庭でも建国記念の日について学ぶ機会はなく。
そのため、私が建国記念の日の意味を知ったのはつい最近のことです。
初代神武天皇が即位した地である橿原神宮を訪問して、初めてその歴史を知りました。
今年は神武天皇即位から2684年の年(紀元2684年)。
橿原神宮のX(旧Twitter)公式アカウントは、紀元節を祝う「紀元祭」を本日無事に終えたことを報告していました↓
なんて厳かな雰囲気…!いつか紀元節に橿原神宮を参拝したいなぁ。
我が家は北上市の諏訪神社へ
今までの人生、この建国記念の日をぼーっと過ごしてきた私。
でも、その意味を知り、しっかりこの日を祝いたい気持ちが芽生えました。
そういうわけで、我が家も紀元節を祝うべく北上市にある諏訪神社に参拝に行きましたよ↓
諏訪神社は北上市・和賀郡の総鎮守氏神で、非常に威厳のある美しい神社です。
※総鎮守:国または土地の全体をやすらかに守ること。また、その神。総社。(出典:コトバンク)
諏訪神社でも午前9時から紀元祭が行われ、参集殿には日本国旗が掲げられていました↓
我々が参拝に訪れたのは午後だったんですが、やはり紀元節ということもあり、参拝客が何組かいらしていました。
中には数分かけてじっくりと手を合わせてお参りする方も。こういう風景、すごく素敵だなぁ~。
掲示された明治天皇の御製
参拝を終えた後、拝殿の隣に明治天皇の御製(天皇の和歌)が掲示されていることに気づきました↓
わがくには 神のすゑなり 神まつる 昔のてぶり わするなよゆめ
この御製について、茨城県水戸市の吉田神社が過去に口語訳をXにて発信してくれていました↓
この御製を読んで思い出したのは、橿原神宮創建時の明治天皇のエピソードです。
明治天皇のご先祖である神武天皇を祀る橿原神宮。
その本殿は、明治天皇より下賜されたものなんだそうです↓
本殿は御祭神の神武天皇と媛蹈韛五十鈴媛皇后のお鎮まりになる社殿です。安政2年(1855)に建造された京都御所の内侍所であり、天照大神の御霊代を祀る賢所でしたが、明治23年(1890)の橿原神宮創建に際し、明治天皇より下賜されました。
出典:橿原神宮ウェブサイト「境内の見どころ 本殿・幣殿」
※内侍所:宮中において天照大神の御霊代として神鏡をまつってあるところ。(出典:コトバンク)
神武天皇の建国の精神を日本国の方針にし、神武天皇を祀る橿原神宮に賢所を下賜した明治天皇。
その歴史を踏まえて読むと、この御製は非常に重みがあります。
明治天皇を見習って、先人が残してくれた日本の文化をきちんと後世に残していきたいと感じました。
私ができることと言えば………自宅の神棚に毎日お参りして、ときどき神社を参拝して、新年の御祈祷や厄払いを受けること。
自分のできる範囲で、「神まつる昔の手ぶり」を大切にしていこうと思います。
- 訪問場所:北上市和賀郡総鎮守 諏訪神社
- 住所 :岩手県北上市諏訪町1丁目3−9
- 訪問時期:2024年2月
<参考資料>
コメント