かまくらといぶりがっこ、そして、壇蜜さんの実家があることで有名な秋田県横手市。
「秋田ふるさと村」という大きな観光施設があることでも有名です。
秋田ふるさと村の中には秋田県立近代美術館が併設されていて、今週末、ある企画展が始まります。
それは、特別展「皇室の名宝と秋田~三の丸尚蔵館 収蔵品展~」です。
この特別展、前売り券を買ってきましたよ^^
秋田ゆかりの作品と皇室の名宝
三の丸尚蔵館は皇室ゆかりの美術工芸品を保存、調査研究、展示をする施設です。
今回の特別展では、約9,000点ある収蔵品のうち、秋田ゆかりの作品と皇室の名宝が五つの章で紹介されます↓
- 皇室ゆかりの江戸美術
- 近代絵画の名品
- 平福百穂と金鈴社
- 秋田ゆかりの美術工芸品
- 近代日本工芸の清華
伊藤若冲、酒井抱一、東山魁夷や、秋田出身の日本画家、平福百穂(ひらふくひゃくすい)の作品も展示されます。
平福百穂は角館町(現在の仙北市)出身の日本画家で、金鈴社という日本画家のグループを結成しました。今回の特別展では、金鈴社のメンバーの日本画家たちの作品も展示されるとのこと。
平福百穂の絵画はおそらく観るのは初めて。楽しみです。
注目は明治天皇の秋田でのお写真
私にとって3年ぶりの美術展鑑賞なので、今回の特別展はとても楽しみです。
が!
私が今回の特別展で一番注目しているのは、あるパネル写真の展示です。その内容とは………
明治天皇が東北巡幸で秋田を訪れた際の写真のパネル展示
です!明治天皇はご自身が写真に写ることを嫌っていたそうですが、どんな写真が展示されるのか、すごく気になっています!
先日ブログに書いた明治天皇の済生勅語のように、明治天皇は文字や文献でしか知りえない存在だと思っていました。
なので、明治天皇を写真を通して知ることができるのが楽しみです^^
また、戊辰戦争の激戦から復興を遂げた秋田の様子も写真で見られるのではないかと期待しています。
秋田県内各地の明治天皇の史跡
今回の特別展で展示される写真は、明治14年(1881)の東北・北海道巡幸のときのもの。
2000年近い歴史のある天皇の中で、明治天皇は初めて全国を回り、国民の暮らしを直接目にした天皇です。
その後、天皇、皇族の方々が全国各地を訪問し、国民の暮らしを知ることは皇室の伝統となりました。
先月、天皇皇后両陛下が岩手県にいらしたばかりということもあり、こういう歴史を知ると嬉しくなります。
ちなみに、明治14年の巡幸のご日程は以下の通り↓(参考:美の国あきたネット)
- 7/30〜9/10:東京ご出発〜北海道・青森県
- 9/11〜9/21:秋田県
- 9/22〜10/14:山形県〜東京ご帰着
当時の明治天皇は20代後半で、体力のあるご年齢だったとは思いますが、今とは交通事情が大きく異なるため、この約二か月半の巡幸は大変だったはずです。
個人的な感想なんですが、明治天皇のことを調べていると、「力強さ」という言葉がふっと思い浮かんでくるんですよね。
当時の秋田の人々も明治天皇の巡幸を喜び、各地に明治天皇聖蹟や明治天皇行在所跡などが建てられました。
私が見つけた史跡は↓の二件です。
①秋田市中通の明治天皇聖蹟(エリアなかいちの近く)
②大仙市神宮寺の明治天皇行在所跡(神岡小学校の近く)
秋田県内にはこの二件以外にも数多くの明治天皇ゆかりの史跡が残っているらしいです^^
こういった史跡も目にしていたので、パネル展示は本当に楽しみです♪
特別展を鑑賞した後もブログにて報告しますので、よければそちらも読んでいただければ幸いです。
- 展覧会 :特別展「皇室の名宝と秋田 ~三の丸尚蔵館 収蔵品展~」
- 観覧料 :一般 1,200円、高・大学生 1,000円、中学生以下 無料
- 開催期間:2023年7月8日(土) ~ 9月3日(日)
- 休場日 :2023年8月3日(木)、4日(金) ※展示替のため
- 開催場所:秋田県立近代美術館(秋田県横手市赤坂字富ヶ沢62-46)
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