歴史を学ぶ

【横手市の展覧会】7/8開幕!皇室の名宝と秋田~三の丸尚蔵館 収蔵品展~

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秋田県横手市。ここはかまくらといぶりがっこ、そして壇蜜さんの実家があることで有名です。

さらに「秋田ふるさと村」という大きな観光施設があり、休日には家族連れでにぎわっています。

その秋田ふるさと村内に併設されている秋田県立近代美術館では、今週末から特別展が始まります。

それが、「皇室の名宝と秋田~三の丸尚蔵館 収蔵品展~」です。

私も前売り券を購入!開幕を楽しみにしています。

秋田ゆかりの作品と皇室の名宝

三の丸尚蔵館は皇室ゆかりの美術工芸品を保存、調査研究、展示する施設です。

今回の特別展では、約9,000点の収蔵品のうち、秋田ゆかりの作品と皇室の名宝が五つの章で紹介されます。

以下がその内容です。

  • 皇室ゆかりの江戸美術
  • 近代絵画の名品
  • 平福百穂と金鈴社
  • 秋田ゆかりの美術工芸品
  • 近代日本工芸の清華

展示には、伊藤若冲、酒井抱一、東山魁夷といった著名な日本画家の作品も登場し、特に秋田出身の日本画家、平福百穂(ひらふく ひゃくすい、角館町出身)の作品も展示されます。

平福百穂は日本画家のグループ「金鈴社」を結成した人物で、今回の展覧会では金鈴社のメンバーによる作品も紹介されるとのこと。

平福百穂の絵を鑑賞できるのがとても楽しみです。

注目は明治天皇の秋田でのお写真

私にとって3年ぶりの美術展鑑賞なので、今回の特別展はとても楽しみです。

特に注目しているのは、明治天皇が東北巡幸で秋田を訪れた際のお写真のパネル展示です。

明治天皇はご自身が写真に写ることを嫌っていたと言われていますが、どんな写真が展示されるのか、非常に気になっています。

先日ブログに書いた明治天皇の済生勅語のように、私はこれまで明治天皇について史跡や文献でしか知ることができなかったので、写真を通して明治天皇を知ることができるのがとても楽しみです。

また、戊辰戦争後の秋田の復興の様子も写真で見られるのではないかと期待しています。

秋田県内各地の明治天皇の史跡

今回の特別展で展示される写真は、明治14年(1881年)の東北・北海道巡幸の際のものです。

明治天皇は当時20代後半の若さでした。

明治天皇は初めて全国を巡り、国民の暮らしを直接見て回った天皇としても知られています。

その後、天皇や皇族の方々が全国各地を訪問し、国民の生活に触れることが皇室の伝統となりました。

先月も、天皇皇后両陛下が岩手県にいらっしゃったばかりで、このような歴史を知ると心が温かくなります。

ちなみに、明治14年の巡幸日程は以下の通りです(参考:美の国あきたネット)。

  • 7/30〜9/10:東京ご出発〜北海道・青森県
  • 9/11〜9/21:秋田県
  • 9/22〜10/14:山形県〜東京ご帰着

当時、明治天皇は体力があり、若さに溢れていたと思われますが、今とは異なる交通事情の中での約2ヶ月半の巡幸は大変だったはずです。

個人的な感想なんですが、明治天皇のことを調べていると、「力強さ」という言葉がふっと思い浮かんでくるんですよね。

史跡と明治天皇の足跡

秋田には、明治天皇ゆかりの史跡(明治天皇聖蹟明治天皇行在所跡など)が数多く残っています。

そのうち、私が見つけた2つの史跡は以下の通りです。

①秋田市中通の明治天皇聖蹟(エリアなかいちの近く)

エリアなかいちの明徳館高校側の通り沿いに建てられています。
明治天皇聖蹟の説明。風雪が激しいのか、上部がめくれてしまっている。

②大仙市神宮寺の明治天皇行在所跡(神岡小学校の近く)

説明書きのようなものはなく、ひっそりと建っていました。

どちらもひっそりと建てられたものではありますが、明治天皇の足跡を感じることができる貴重な場所です。

今回の特別展では、明治天皇の秋田訪問の歴史を改めて感じることができると思うので、とても楽しみです!

 

 

  • 展覧会 :特別展「皇室の名宝と秋田 ~三の丸尚蔵館 収蔵品展~」
  • 観覧料 :一般 1,200円、高・大学生 1,000円、中学生以下 無料
  • 開催期間:2023年7月8日(土) ~ 9月3日(日)
  • 休場日 :2023年8月3日(木)、4日(金) ※展示替のため
  • 開催場所:秋田県立近代美術館(秋田県横手市赤坂字富ヶ沢62-46)

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