先日、福島市にある福島競馬場のローズガーデンを訪れました。
バラの見頃は初夏。ちょうど色とりどりの花々が咲き始め、園内は華やかな雰囲気に包まれていました。
競馬場といえばスピード感あふれるレースのイメージが強いかもしれませんが、ここにはゆったりとバラを楽しめる空間がありました。
そして、そこで偶然見つけたのが、ある偉大な作曲家の名を冠したバラでした。
出会ったのは「チャイコフスキー」
福島競馬場のローズガーデンの入り口はこんな感じ↓

季節のバラが彩り豊かに咲いています。
散策していると、「チャイコフスキー」という名札のついたバラが目に飛び込んできました。
チャイコフスキーの音楽が好きなので、思わずシャッターを切っていました。

クリーム色の花びらに、中心だけほんのりと黄色。
優しい色合いと整った姿に、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の旋律が脳裏に浮かびました。
…いや、こうして見返してみると、「アンダンテ・カンタービレ」のような優美さにも近いかもしれません。

なぜ「チャイコフスキー」?
気になって調べてみると、やはりこのバラはロシアの作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーにちなんで命名された品種でした。
2000年にフランスで誕生した品種で、その優雅で調和のとれた姿が彼の音楽を思わせることから名づけられたそうです。
英語圏の園芸サイトには、こんな紹介文がありました(調査・翻訳支援:ChatGPT)。
庭の交響曲:
チャイコフスキー・ローズは単なる花ではありません。それは生きた芸術作品であり、あなたの庭に音楽的な魔法を添える存在です。
その花は、作曲家の時を超えた旋律を想起させるように、庭の交響曲として絶え間なく開花し、優雅さと洗練の雰囲気を生み出します。
その穏やかな香りは、全体の体験をさらに引き立て、視覚と感覚に喜びをもたらします。出典:Rose Home Garden「Tchaikovsky Rose」
イメージはヴァイオリン協奏曲ではなく交響曲だったようですが、このバラから優雅さを感じ取ったことは間違っていなかったようです^^
クラシックにちなんだバラたち
ローズガーデン内には、他にもクラシック音楽にちなんだ名前のバラが咲いていました。
こちらは「トロイメライ」↓

ドイツの作曲家ロベルト・シューマンによる有名なピアノ曲で、「夢」という意味を持ちます。
こちらは「ボレロ」↓スペインの舞曲に由来する名前です。

フランスの作曲家ラヴェルの同名の管弦楽曲が脳内で再生されました。
バラは見るだけでも十分に楽しめますが、品種名を知ってから眺めると、物語性も感じられて鑑賞をより楽しむことができました。
「別に詳しくないしな…」とバラ鑑賞に特に関心はなかったのですが、今回チャイコフスキーをはじめとした様々なバラを見て、なぜバラが多くの人々を魅了してきたのか、少しだけわかった気がしました。
福島競馬場ローズガーデンについて
今回ご紹介した福島競馬場のローズガーデンでは、2025年5月下旬現在、バラが見頃を迎えています。

特におすすめの見学日は5月31日(土)、6月1日(日)です。
6月上旬には剪定作業が予定されており、また、平日は見学できないため、この週末が実質的なラストチャンスになりそうです。
福島競馬場のローズガーデンでは約300品種のバラが植えられており、バラとともに音楽や歴史にも思いを馳せながら散策できる貴重な空間です。
気になる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか^^
- 訪問場所 :福島競馬場(福島市) 内ローズガーデン
- 所在地 :福島県福島市松浪町9−23
- バラの見頃: 2025/5/31(土)、6/1(日)
- 注視事項 :競馬場の営業日である土日に一般公開、平日および馬場内広場閉鎖期間中は見学不可
※上記は2025年5月訪問時点の情報です。
参考資料
<ウェブサイト>