前回に続き、秋田県仙北市・田沢湖レイクリゾートの滞在記をお届けします。
これまでのブログでは、水野敬也さんの書籍『夢をかなえるゾウ0』をきっかけに、「合宿の旅」として田沢湖を訪れた経緯や、ホテルで見た夜明けの瞬間、レストラン「碧423」での食事体験についてご紹介しました。
今回は、同書でガネーシャ(主人公を導く神様)から出された課題の一つ、「仮体験する」を実行した様子について書いていきます。
「夢中になれる仕事を見つけたいんやったら、実際の作業を体験してみぃ」と語るガネーシャ。
この課題に関連して紹介されるのが、映画監督・黒澤明の若き日の話です。
周囲の人に「何事も経験だ」と諭され、助監督の採用試験を受けたことが、映画の道へとつながったのだとか。
実はその黒澤監督の出身地は、今回私が合宿先とした秋田県仙北市の近隣に位置する旧中仙町(現在の大仙市)。
そんなご縁も感じながら、今回は劇団わらび座の拠点としても知られる「あきた芸術村」を訪ね、陶芸体験に挑戦してきました。
劇団わらび座の拠点・あきた芸術村へ
あきた芸術村は秋田県仙北市に位置する複合文化施設で、劇団わらび座を中心に、温泉・工芸・地ビールなど多彩な施設が集まっています。
広い敷地の中でひときわ目を引くのが「わらび劇場」。
この劇場を本拠地とするわらび座は、東北を代表する劇団で、2021年に創立70周年を迎えました。
長く地方に根差し、困難な時期を乗り越えてきたその歴史には、敬意を抱いてしまいます。
このあきた芸術村の主な施設は以下の通りです。
- わらび劇場(劇団わらび座の本拠地)
- 温泉ゆぽぽ(温泉棟・ホテル棟)
- 森林工芸館(陶芸体験)
- 田沢湖ビールブルワリー(地ビール)
今回の目的は、この中にある森林工芸館での陶芸体験でした。
森林工芸館で手びねり陶芸に初挑戦
今回の体験は、じゃらんで事前に予約・決済したうえでの訪問。
予約時間に受付へ行くとスムーズに案内され、館内の工作室へ。
担当の講師の方が、マグカップを作りながら手びねりの工程を丁寧にレクチャーしてくれました。
手びねりとは、「手で土を伸ばしながら形を整える陶芸の技法」のこと。
「まずは土台が大事」と言われたものの、これが思いのほか難しい…。
湿度のせいもあってか、土にひびが入り、成形に苦戦。

土の状態が毎日変わる中で、安定した作品を作る職人のすごさを実感しました。
結果的にお皿を2枚成形することに成功(?)したのですが、講師の方が最後にささっと修正してくださり、なんとか体裁が整いました。ありがとうございます!

体験料金は2,200円(送料別)で、釉薬塗りや焼成は後日、館内で仕上げて郵送してもらえるとのこと。
体験と修正込みでこの価格は、満足度が高かったです。
ご当地の食材と限定ビールを買い歩く
陶芸体験後は、敷地内の各施設を散策。お土産品やクラフトビールなどを購入しました↓
- ご当地レトルト食品(ゆぽぽカレー・きりたんぽスープなど)
- 地元産のえごま麺
- 限定醸造の田沢湖ビール(サマーブリュットとカチーナ)


どれもパッケージ・味ともに個性的で、旅のお土産にぴったり。
なお、施設全体の規模は比較的コンパクトで、1時間ほどあればひと通り巡回可能。
ただし、夏場はとにかく暑いので熱中症対策はお忘れなく…。
今回、陶芸という“体験型観光”を通じて、ものづくりの奥深さに触れることができました。
ガネーシャの課題「仮体験する」はこれにて無事終了です。
あきた芸術村は、宿泊地である田沢湖レイクリゾートからのアクセスも良く、旅の1日を豊かにしてくれる場所でした。
今回の旅のヒントにした書籍『夢をかなえるゾウ0』はこちら。ご参考までに↓
- 訪問場所:あきた芸術村
- 住所 :秋田県仙北市田沢湖卒田早稲田430
- 訪問時期:2023年7月