雑記

【音楽の話】「渚のアデリーヌ」で母の記憶を思い出す

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最近、オランダ出身のバイオリニスト、アンドレ・リュウ氏のコンサートをyoutubeで聴くのにはまっています。

おすすめにあがってきた再生リストをただ流して聴いていたら、懐かしいメロディーと再会。

その曲名は、「渚のアデリーヌ」。

昔々、母とデパートに行ったときにBGMで流れていた曲で、ピアノの優しい音色が美しい曲です。

約30年ぶりに聴くこのメロディ。

亡き母との思い出をしみじみ振り返っていたんですが………どこのデパートで聴いたんだっけ?

幼い娘アデリーヌのために作られた名曲

今回私が聴いた「渚のアデリーヌ」の動画はこちらです↓

優しいピアノの音色から始まるこの曲。

終盤に向けてピアノとオーケストラが盛り上がっていくのが感動的なんです。

涙を流す観客が動画内で映るんですが、私もなんだかうるっときます。

タイトルのアデリーヌとは、作曲者ポール・ドゥ・センヌヴィルの娘の名前。

当時まだ幼かった娘のために作られた曲だそうで、だからあんなに優しく包み込むようなメロディなのかと納得しました。

母との買い物でよく流れていたBGM

この曲を聴いて思い出すのは、幼い頃に母とデパートで買い物をしたときのこと。

そのとき店内に流れていたのが、「渚のアデリーヌ」でした。

ずっとこの曲が流れているわけではないんですが、滞在中に2、3回は聴くことがあって。

なんというか、歩いていて疲れちゃうんですけど、この曲が流れると心が落ち着くというか。

やっぱり幼い娘のために作られたから?当時小さかった私にもすごく響いた曲だったんですよね。

お客さんが心穏やかに買い物できるよう、デパート側が考えたうえでの選曲だったんだろうな。

あのデパートはどこだったんだろう

この曲を聴くと、楽しそうにデパートを回る亡き母の笑顔を思い出します。

母は体が弱い人だったんですが、私が幼い頃は体調が落ち着いていて、よく出かけていました。

体調を崩した後の母を思い出すのはつらいですが、「渚のアデリーヌ」は元気だった頃の母の記憶を呼び起こしてくれました。

だから、この曲を聴くと泣けてきます、幼い娘のために作られたことを知った後だとなおさら。

でも、肝心の思い出のデパートが思い出せない。

中三の弘前店?青森店?それとも、さくら野の弘前店か青森店?記憶がごっちゃになっています。

わかるわけないと思いつつも、父に尋ねると、

父

お前ら、ずりぃぞ!

お父さんに内緒でデパートで何いいもの食べたんだ!

これだもの。

でもまぁ、どこのデパートだったのかはそれほど重要なことでもないです。

大事なのは、声すら忘れつつあった母のことを久しぶりに思い出せたこと。

その機会をくれたアンドレ・リュウ氏に感謝です。

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