日々、県外に住みながら青森県のニュースをチェックしているのですが、時々目に入るのが青森県唯一の国立大学、弘前大学のニュースです。
昨日、2025年4月23日には、弘前大学が学生支援の一環としてコメを無償で提供するというニュースがありました。
この物価高とコメ不足の状況、学生にとっては非常にありがたい施策ではないでしょうか。
コメの無償提供で学生を支援
まずは、昨日NHK青森が配信したニュース「弘前大学 学内で栽培のコメ10トン 学生に無償提供し支援へ」について。
以下、ニュースの要約です。
弘前大学はコメの価格高騰を受けて、学生支援の一環として今年の秋に大学の農場で収穫するコメ10トンを希望する学生に無償で提供することを決定しました。
福田眞作学長が記者会見で発表し、無償提供は1人当たり2〜5キロを予定しています。また、田植えや収穫の際にはアルバイトを募集し、コメ生産の大変さや適正価格について学ぶ機会を提供します。
さらに、学内食堂でコメを使った料理を専用の電子マネーで注文すると、50円分のポイントが付与され、実質50円引きになる取り組みも行われます。
福田学長は「学生は物価高の影響を受けやすく、経済的に困っている人も少なくない。物価高が収まるまでの支援として進めていきたい」と話していました。
こうした支援を通じて、学生たちが学問に集中できる環境が整うことが期待されます。
弘前大学の支援の要点
このニュースからは、三つの支援が実施されることがわかります。
- 希望する学生に無償でコメを提供
- コメ生産を学べる就労機会を提供
- 学食でのコメ消費にポイントを付与
物価高が収まるまでの支援であり、コメの提供は今年の秋とまだ先の話ではありますが、このような支援があることは学生にとって心強い話だと思います。
また、これこそ教育機関の役割だと感心したのは、学びの機会も同時に提供している点です。
コメ生産の大変さや適正価格について学べることは、将来、社会に出て自分で生計を立てる学生にとって非常に大きな学びになると思います。
私自身、この物価高とコメ不足の時代になってようやくコメのありがたさを理解できたのですが、そのことを実践的に学べる機会を提供するのは素晴らしいこと!
ここからは想像ですが、日本政府が経済政策を決める際に二転三転して苦労しているのを日々見ているので、弘前大学もこの支援策を決めるまでに多くの議論や調整があったのだろうなぁと思います。
それでも最終的に支援を決定したのは、トップのリーダーシップがあったからかもしれませんね(あくまでも想像ですが!)
この支援を発表した福田学長とは?
この施策を発表したのは福田眞作学長です。
令和2年(2020)に学長に就任したのですが、私の印象では、このあたりから弘前大学がニュースで取り上げられることが増えたように感じます。
ネットの普及が大きい理由だと思いますが、弘前大学の学長の発言をメディアでよく目にするようになりました。
長いこと青森県に住んでいましたが、顔と名前が一致する初めての学長かもしれません。
ご出身は米どころの秋田県
気になって調べてみたところ、福田学長は秋田県大仙市のご出身だそうです。
秋田県大仙市といえば、東北一のコメ生産高を誇る大穀倉地帯です。
なぜこんなことを言うかというと、大仙市には親戚が住んでいて、お米も時々もらっているので、ちょっと事情に詳しいのです。
米どころのご出身ということもあり、生活におけるコメの重要性を福田学長も認識していらっしゃるのではないかと、なんとなく想像しました。
ちなみに、大仙市の中でも旧西仙北町のご出身で、ぎばちゃんこと、柳葉敏郎さんと同郷なんですね。
西仙北町出身の著名人として、福田学長のことも覚えておこうと思います。
参考資料
<ウェブサイト>
- NHK青森放送局 青森 NEWS WEB「弘前大学 学内で栽培のコメ10トン 学生に無償提供し支援へ」(https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20250423/6080025452.html)(2025/4/23)
- 弘前大学「オンライン対談 東洋大 矢口悦子学長 弘前大 福田眞作学長」(https://www.hirosaki-u.ac.jp/wordpress2014/wp-content/uploads/2021/01/taidan20201229.pdf)