5月に原敬記念館を訪れた帰り道、原敬首相の氏神神社である大宮神社にも行ってきました。
原敬首相の生家に隣接する形で原敬記念館は建てられているのですが、その周辺はかなり開発されていて、なかなか賑やかな地域になっています。
ですが、少し道を抜けると、のどかな地域があり、そこに大宮神社がありました。
原敬記念館から車で約五分
大宮神社は原敬記念館から車で五分ほどの場所にあります。
神社は美しく、境内には立派な木が何本も生えていて、厳かな雰囲気の中、参拝いたしました。
生前の原敬首相もたびたび参拝していたらしく、氏神様を大事にしていたようです。
原敬首相は今年で没後102年。約100年前、同じ場所で原敬首相が参拝していたと思うと、感慨深いです。
御鎮座1200年超の歴史
大宮神社の歴史はかなり古く、今年2023年で御鎮座から1220年なんだそう!
その歴史は以下の通りです↓(参考:大宮神社ホームページ)
- 延暦年間、征夷大将軍の坂上田村麻呂が蝦夷の棟梁の高丸(アテルイ一族)とこの地で戦う
- 高丸の勢力が強大だったため、坂上田村麻呂は一度帰朝する
- 朝廷を通じて伊勢の神宮に平定祈願、天皇の勅命により神宮の御分霊を賜る
- 神主鈴木母多里麻呂藤原正純と共に再度奥州へ下向する
- その際、大宮神社が御鎮座、神宮の外宮の御分霊がお祀りされ、現在に至る
青森出身の私、この歴史にちょっと興奮しました。
というのも、坂上田村麻呂とアテルイの戦いは青森ねぶたで取り上げられることの多いテーマなんです!
まさか原敬首相ゆかりの場所を訪れて、蝦夷平定の歴史に触れることになるとは思いませんでした^^
樹齢600年超のモミの木
御鎮座1200年超の神社もすごいですが、神社にある巨大なモミの木の樹齢もすごかったですよ!
なんと、推定樹齢が約630年!
説明書きによると、このモミの木は植樹されたものなのですが、盛岡はモミの木の天然生育地から外れているそうです。
それなのに樹齢600年超って…。
伝承によると、このモミの木は永徳2年(1382)、後小松天皇の即位時の祝典で植樹されたもの。
今風に言うと、記念植樹ですよね。記念植樹の木が枯れてしまったというニュース、ときどき見ることがあります…。
育てるのが難しいイメージがある記念植樹、そのことを考えてもこの樹齢はすごいと思います。
このモミの木はあまりにも巨大で、うまく写真を撮れませんでした^^;
原敬ゆかりの地であり、日本の古代を感じられる大宮神社。
盛岡の歴史を学ぶ素晴らしい機会となりました。
- 訪問場所:大宮神社
- 住所 :岩手県盛岡市本宮大宮51
- 訪問時期:2023年5月
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