今私がはまっている岩手阿部製粉株式会社の冷凍和菓子。
今回食べてみたのは季節の和菓子、「桜餅」です。
暖冬とはいえ、まだまだ寒い時期が続く今日この頃。
春の到来はずっと先のことのように思えますが、一足先に春を味わってみました。
国産もち米×北海道産小豆×伊豆大島産桜葉
パッケージはこんな感じで、桜が咲くかわいらしいデザインです↓
桜餅と言えば桜色の生地を思い浮かべますが、芽吹き屋の桜餅は色付けをしておらず白い生地です。
主要な材料は以下の通りです↓(参考:芽吹き屋 コーポレートサイト)
- 国産もち米使用の道明寺粉
- 北海道産小豆のつぶあん
- 伊豆大島産の桜葉の塩漬け
※道明寺粉:蒸煮した精米を乾燥して干飯にして粗砕したもの、大阪府藤井寺市の道明寺が発祥の地(参考:東海農政局Webサイト、藤井寺市観光協会公式サイト)
芽吹き屋は材料にこだわっており、この桜餅も国産材料から作られています。
今回も味に期待しながら、解凍を待ちました(常温で約二時間で解凍されます)。
切ってみると、こんな感じです↓
味なんですが………道明寺粉の生地の食感にまず驚きました。
つぶつぶしてもちもちもしていて…全然違う料理ですけど、きりたんぽの食感と似たものを感じました。
つぶあんは毎度安定の美味しさで、そこに桜葉の香りと酸っぱさが合わさってとても美味しい。
パリッとした桜葉、もちもちの生地、なめらかなつぶあんと、いろんな食感を楽しめるのもいいですね~。
関西風は「道明寺」、関東風は「長命寺」
今回初めて知ったんですが、桜餅には関西風と関東風があるんですね。
X(旧Twitter)の農林水産省の公式アカウントがわかりやすいポストをしていました↓
関東風、関西風にはそれぞれ別名があって、どちらも寺にゆかりがあります↓(参考:農林水産省 Webサイト)
- 関西風「道明寺」(道明寺粉発祥の寺)
- 関東風「長命寺」(桜餅発祥の寺)
関東風の方は食べたことがないかな~。
ダシつゆの味、お稲荷さん、おでん等々、関東と関西の味の違いはたくさんありますが、そうかそうか、お菓子も違うのか…。
一つの料理でいろんな味を楽しめるのが日本の良いところですよね。
高浜虚子の俳句「三つ食へば 葉三片や 桜餅」
最新の気象情報を配信するウェザーニュースに和菓子の季語について書いている記事を見つけました。
その記事によると、桜餅は春の季語で、高浜虚子の下記の俳句を紹介していました↓
三つ食へば 葉三片や 桜餅
出典:ウェザーニュース「『草餅』『桜餅』『わらび餅』『柏餅』春の季語でないものはどれ?」
記事の中でも指摘されているんですが、高浜虚子は桜餅を食べる際、桜葉を食べていなかったようです。
なんの疑問もなく桜葉ごと食べていたけど、はがして食べる人もいるんだ…。
桜葉の香りは生地に移っているだろうから、食感が少し違うだけで風味はあまり変わらないのかな。
芽吹き屋の桜餅は6個入り。一個くらい桜葉をはがして食べてみようかな。
- 購入品 :芽吹き屋 桜餅300g(6個入)
- 製造者 :岩手阿部製粉株式会社(岩手県花巻市)
- 税込価格:753円
- 購入手段:いわて生協の宅配
※上記は2024年1月時点の情報です。
<参考資料>
- 芽吹き屋 コーポレートサイト
- 東海農政局Webサイト 「米粉の種類と用途」(https://www.maff.go.jp/tokai/seisan/shinko/komeko/type.html)
- 藤井寺市観光協会公式サイト 「道明寺」(https://fujiidera-kanko.info/scene/11/tps://fujiidera-kanko.info/scene/11/)
- 農林水産省 Webサイト 「うちの郷土料理 桜餅 大阪府」(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/39_26_osaka.html)
- ウェザーニュース Webサイト「『草餅』『桜餅』『わらび餅』『柏餅』春の季語でないものはどれ?」
- 国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)
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