雑記

飯守泰次郎氏が指揮した秋田県民歌を思い出す

雑記

昨日、報道で知った指揮者、飯守泰次郎氏の訃報。

急性心不全により亡くなられたそうです。享年82。

飯守泰次郎氏のご冥福をお祈りいたします。

 

過去に一度だけ、飯守氏が指揮する仙台フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に行ったことがあります。

2017年、秋田県大仙市で行われた大仙市音楽祭でのことで、その一度だけの鑑賞が思い出深く、また飯守氏の指揮するオーケストラを聴きたいと思っていました。

X(旧Twitter)の仙台フィルハーモニー管弦楽団公式アカウントの過去のツイートを見てみたら、当時の様子についてツイートされていました↓

手前に写っておられるのが指揮者の飯守氏。けっこう前の方の席で鑑賞していたのですが、いやぁ、飯守氏の後ろ姿はオーラがありましたね…!

この演奏会がなぜ思い出深かったかというと、秋田県民歌が演奏されたのです

秋田県民なら誰もが知る歌であり、秋田県外出身の私も秋田出身の夫と結婚したことをきっかけに知りました。

とても美しい音色で、口ずさみたくなるメロディです。

秋田県民歌が演奏されたのは確か演奏会の最後の方で、サプライズな感じで演奏が始まった記憶があります。

オーケストラで聴く秋田県民歌は本当に美しく、荘厳でした。

観客も秋田県民がほとんどだったと思うので、とても盛り上がっていましたよ^^

そりゃ嬉しいですよね、憎い演出だな〜と思った記憶があります。

もう一つ印象に残ったのは、秋田県民歌の演奏を終えた後の飯守氏の様子

飯守氏がとても優しい微笑みを浮かべて観客の方を見ていたんですよね。

その姿が気品があるというかオーラがあるというか、素敵なお方だなと感じました。

どこか誇らしげな感じもあって、観客の感激する姿に喜んでいるようにも見えました。

後から知ったんですが、秋田県民歌の作曲者、成田為三氏はドイツで学んでいたんだそう。

(だからなのか、秋田県民歌は厳かな雰囲気があります)

思い出してみると、大仙市音楽祭での曲目はベートーヴェンとメンデルスゾーン。二人ともドイツの作曲家です。

秋田県民歌はドイツで学んだ作曲家による作品。

そして、指揮をしたのはドイツで研鑽を積まれた飯守氏。

今思えば、秋田県民歌も含めてドイツ音楽界の要素が色濃い演奏会だったんだなぁと思います。 とても贅沢なひとときでした。

 

またとない感動的な時間を楽しませてくれた飯守氏、そして仙台フィルに感謝申し上げます。

どうか安らかにお眠りください。

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